次に進むために
いろいろと思うところがありまして、2月28日(土)をもって、3年間寄り添ったZとお別れをすることとなりました。気づけば早3年。車検のレポートは以前させていただいていましたが、いざ手元を離れるとなると寂しいものですね。Z34のニスモがリリースされてすぐに迎え入れることを決意したこの子ですが当時2011年の6月あたりだったかとおもいます。ちょっと過去のブログを振り返ってる見ると2011年6月26日(大安)でした。
絶対FR主義
Z34をどうしても手にいれたかったのは、いくつか理由がありました。
- FRであることは絶対条件
- NAがいい!
- 6MTは必須
- 国産であること
選択肢には他にあるにはあったものの、RX-8、中古S2000、逆輸入車のZ4といったあたりが候補に。ER34なんかでもよかったのだけれども、スカイラインは丁度35がはやっていて34の価格が高騰していたのもあってうまみがなかった時期でもありました。
抜群のスタイリングがキモ
賛否両論があるZ34のスタイリング。ブーメランの要素を積極的に取り入れたフロントライト、リアランプ。ショートホイルベースでありながらデッキとフロントノーズの伸びやかな雰囲気はZ33からそのまま受け継いでました。Z33のデザインは個人的にはあまり好きでは無かったのは1つあります。なんというか、時代の流れと共にやはり野暮ったさがでてたとは感じてました。
Ver.Nismoについては、エアロパーツとウイングの装着が行われ、ホイールデザインも19インチの5本スポークでかなりスポーティな仕上がり。標準車はフロントバンパーのキバが韓国くさいと揶揄されて非常に残念なデザインだったので、あれだとたぶん買わなかったでしょうね。
ニスモのデザインは非常に秀逸だといまでもはっきりと明言できます。非常に良いです。GTカーにふさわし巨大なボディをしているものの、流れるようなラインが流麗な存在感をだしてると言えます。
お気に入りはやっぱりサイドビューとリアフェンダーかな。
どこに行くにもZと一緒
基本のプラットフォームはスカイラインだったので、エンジン性能や燃費についてももの凄くよくて、高速道路で巡行であればリッター13km程度いくこともあったり。もちろん踏んだらいっきにわるくなるけれど、それでも高速巡航で9kmとか。
納車してすぐは慣らしのために九州、阿蘇に行ったり。
定期的に静岡、富士にも行ったり。
福井や富山、山形にも行ったりしたなぁ。
いっしょにご同伴された方も読者のなかにいると思いますけど、なかなか良い車ではなかったかなと思います。
実は先日ハードディスクがクラッシュしてなくなってしまったので…すべてのRAWデータを失うという残念な自体に。Flickrにはあるのでいいのだけれどね。悲しい。
走ることもできるラグジュアリスポーツ
Zは基本的にはプアマンズポルシェっていわれてますが、このZはかなりラグジュアリにふった存在だったと思います。インテリアもよく考えられているし、素材の選定からこだわっていたこともあって、乗車中はとても快適。特にアルカンターラ調のファブには毎日心地よい気分を味わうこともできて本当に良かったです。
また、やはりZの伝統である三連メータはすごくよかった。文句があるとしたら、この時計はナビの時計と連動しないのでゴミだったことくらい。油温系もわるくはなかったです。途中からオイルクーラーをつけたので、非常に温度は安定していたし、サーキットに持ちこんでも全然つかいものになるし凄くGOOD。
ニスモの純正シートは本当に超時間のっても疲れなかった。でも足はちょっと硬かったけど。そこはリフレッシュしてしまえばよかったのだけれど、基本的にはノーマルで乗りました。
一点だけ、NISMOに持ち込んでオイルクーラーを装着したのはあるけどECU除いて基本はノーマル。350PS近くでているので相当なパワーだったことは実感できたしお別れ間際の半年くらいはむしろもっとパワーがあっても扱いきれるかなと思ったくらい。
直接NISMOに伺って見学させてもらったことは良い思い出だし、絶対忘れることがない記憶として刻まれたなぁ。
足周りは標準タイヤだけ不満だったので、当時POTENZA RE050Aでサーキットをまわっていたものの、あまりにズルズルいっちゃうので、堪えられなくてDIREZZAに履き替えも。
国際コースでのコンタクト
鈴鹿F1も開催される国際コースでフルに走った経験は今後にとても生きてくると思います。特に大排気量NAでしかもFRというのはなかなかいま無いというのもあって、とても楽しい経験をさせてもらえたと思います。月1か各月1くらいで走りにいって2年くらいたってたので?結構なLAPを重ねたけれど、本当に全開で走らせたときにこの車の良さ、悪さが分かってきたのもありました。
全体的にノーズの入りがよく非常にコントローラブルなFRであることは日常シーンでも実感するんですが、特にサーキットで本当の全開としたときはFRがFRであることを再実感させられます。Z34はFr:245/45/R19, Rr:275/45/R19 のタイヤサイズのため、基本的にはリアで蹴ってリアで支える感じの動きをするんですが、やはりタイヤ性能の容量不足。RE050Aでは無理がありました。そのへんの話は過去のブログ記事にまかせるとしましょうか。
この子の弱点はまず重たいってことです。これいっちゃうとあれですがやっぱり重たいです。どんだけアルミボディで武装しても3.7L V6のエンジンはフロントヘビー感がでます。ノーマルのタイヤとノーマルのブレーキではやはりキツイかなぁ。ブレーキから湯気があがることもあったり。
- エンジンオイルクーラーの装着
- POTENZA RE050AからDIREZZA ZII☆へ変更
- ECUのリミッター解除
- クラッチフルードをGTR用(R35)に
- ブレーキフルードをGTR用(R35)に
この5点だけでサーキット走行はぜんぜん大丈夫です。 ただやっぱパワー不足感じますね。重いので。
でも思うんですよね。速く走れれば良いけど、速くはしるってことは速く止まらないといけないんです。more power, more speedには more braking perfomanceが必要なんです。
この車には致命的なABSの誤動作や、燃料タンクが運転席側にあること、燃料タンクがかたよってしまってガスが吹けなくなる問題もあります。そういった点はやっぱりそもそもサーキットを転がす車としては設計されてないんだなぁということがよく分かって面白かったといえば面白かったですね。
米国市場むけのため、ハンドブレーキの位置がよくないことも挙げてはおきます。 それでもやっぱり速いですよこの車。純正のエンジン、排気系仕様でもここまで出ますからね。
高速サーキットでのリアルなハンドリングを堪能できたし本当にありがとう。と。 またいつか鈴鹿で走りたいなぁ。
次の5年、そして10年へ
次もきっとFRに乗ることになるんだけど、LWSに是非乗ってみたい。特にコレまでもブログエントリにのせてきたものの、ロータスは死ぬまでに一度ぜったい所有するとおもうし、ケータハムもうそう。かならずいつか出会うことになるとおもう。
Z34との生活はいろいろあったけれど、より軽い方向へ、より楽しいドライブに出会いたいから、今はこれから長く付き合っていける車種を検討しています。
ありがとうZ34。いつかまた。