過給器を検討したことありますか?
2020年となりました。NDロードスターはそろそろ5年目に突入します。あっというまですね。1.5Lの人、2.0Lの人。それぞれいるかとおもいますが、もっとパワーが欲しいとおもったことはありませんか?たぶんあると思います。さっそく観ていきましょう。
NDには国内モデルだとソフトトップは1.5リッターモデルしかないですが、2.0Lモデルも販売している海外では積極的にターボキットが開発されてます。日本だと、コンセプトではTRUSTやBLITZから過給器キットのモデルがショーケースとしで発表されてはいますが、実質ポンヅケセットで購入できるものといえば、スーパーチャージャー仕様の村上モータースさんのところのキット仕様か、Revyouさん、AVOさんのキットしかなさそうという状況です。
一方海外でも加給キットがありますが、基本的にはBBR社のキットが一強の模様。BBR TURBOとして1.5と2.0の両方のキットが販売されてます。日本で手に入れるのは難しいかもですが、英語で交渉すれば輸出してくれるとはおもいます。
基本的ターボもスーチャーもですが、100-120万以上の出費を覚悟する必要があります。また、キットの組付けとそのキットのECU現車合わせはまた別モノだと考えておく方が無難です。
よいポン付けキットを付けたとしてもやはり量産車であることもありますし、ECUのチューニングは必須です。車両の個体差にあわせたエンジンにあったものを作る必要があるので、作業をお願いする会社を選定する際にはどこまでの作業をやっていただけるのかをきちんと確認し証査するようにしましょう。相談できるショップを探すことは重要です。とにかく商品も作業費も高価ですからね。
また、どこの会社で対応してもらったとしてもよく考えるべきことはインタークーラー、オイルクーラー、ECUチューニングです。1.5しかないNDはオーバークールになってしまうことが普通にあると思いますし、特にECUについてはチューニングになれているショップが少ないのが現実です。この御時世のROMについては、まともにECUのROMマップを作れるところがどこか?信頼してよいか?についてはしっかりとディスカッションをした上で決めるべきでしょう。実際まともにROMバイナリを改造できる能力があるエンジニアは少ないとおもいますよ。
村上モータース - スーパーチャージャーキット
まずは、村上モータースさんのところのスーパーチャージャーキットです。日本はターボじゃなくてスーチャーモデルばっかりですね。HKSのシステムを構築してるそうです。それぞれの価格帯は以下です。コミコミ120万くらいですかね。小さいエンジンだとインタークーラーもそんなにバカデカくないのもいいですね。軽そうなのはあります。
※参考文献:https://ameblo.jp/murakami-motors/
馬力は55馬力の向上、トルクは5キロも向上といったデータが取れてるようですね。 ダイナもありますから詳しいところは村上モータースさんの公式ブログを確認してみてください。
キットはハードウェア的にみても簡単にしっかりと安全に取り付けられるか?ステー類や追加の加工がどのくらい最小限で済むのかといったところは気になりますね。村上モータースさんではきちんとダイナパックで実測を公開していますし、ROMも村上さんのところで制作しているバイナリになります。レース経験も豊富ですので相談しながら進められそうですね。
※参考文献:https://ameblo.jp/murakami-motors/
- HKSスーパーチャージャーキット、オイルクーラー一式
- マツダロードスター ND5RC用1.5L用 KIT価格698000円(税別)
- マツダロードスターRF NDERC用2L用 KIT価格798000円(税別)
- 組み付け及びECUセッティングデータ込み工賃 300,000円 (税別)
Revyou - スーパーチャージャーキット
※参考文献:https://revyou.co.jp/
Option総代のDaiちゃんがレビューしてたRevyouさんのスーチャーキットです。こちらはECUTEKでのROM制作みたいですね。金額的にはちょっとこの状態じゃよくわかりませんが、90-100万で一式でしょうか。キットのスーチャーはGTS7040Sだそうです。
スーチャーのよさはトルクの太さが維持されるところが魅力的なので、村上さんところと同様にターボと比べて走りやすさは感じられそうです。ハードウェアのキットとしては、ポンヅケで他のショップでもつけられるという点が売りだそうです。ただもしかすると、やはりNDに特化した、ECUチューニングという観点においてはレース経験をずっと積み重ねてる村上さんのところのほうが良いかもしれませんね。
BLITZ - ターボキット
ブリッツはターボでTC2000のタイムアタック挑戦をしています。キットとしては、TURBO SYSTEM FULL KIT (B7-250Rターボ) というものが未だに開発中のまま放置されてますが、BLITZに相談すれば取り付けもできるのではと想像します。ただやはり費用としては100万以上は覚悟でしょう。製品化されてないので交渉・・・が必要でしょうね。
なお、TC2000アタックの結果はなんと「1.03.557」 1.5Lとしては確かに速いですね。
下記タイムアタック車両のパフォーマンスとしては、186ps/20kgmとのこと。村上さんやRevyouさんのパフォーマンスと比べると少し落ちる感じはありますね。ただBLITZが作ってますから大手メーカーとしての純粋な高い基準値に安心感はもてるかなとはおもいます。
TRUST - ターボキット
いろいろ調べてみたもののTRUSTさんはショーケースとしてのみつくったような印象。問いあわせもしたことないのでわからないですがBLITZのターボと似たような感じなんでしょうか。
AVO - ターボキット
AVOさんはターボキットとしてはGarretのT35を採用。こちらも0.5キロで200馬力超え。AVOはオーストラリアのメーカーなので、公式代理店で頼むとナルト、日本ではAVOターボワールドジャパンサービスにお願いするしかないですね。もしくは別のショップでポンヅケ後現車合わせがよさそうです。
純正然としてるインストールは素晴らしいですね。ぱっと見なにかついてるんですか?といった見た目なのはかっこいいです。シブいといったほうがいいかもしれないですね。こちらもインストールや現車合わせもふくめると90-100万くらいですね。
ちなみに、REV9とかで輸入するとしたら4839ドルからです。Stageが分かれてるのでここも要検討ですね。2.0L用なのでさて、ECUは別途チューニングが必須かなと
BBR - ターボキット 1.5L用
BBRはイギリスの有名なチューナーです。ND用のターボキットを作ってます。ありがたいことにイギリスなので1.5と2.0とどっちのキットも制作しているという点は日本のソフトトップユーザーにとってはとても嬉しいはなしかとおもいます。BBRではウインスクロールのTSX28-67Rのツインスクロールターボチャージャーキットを搭載します。
213ps/27kgm…
紹介したなかでも一番パワーがでてますね。エンジン加工は一切不要で、ポンヅケのキットになります。ナチュラルな実装なのが素晴らしい。ぱっとみわからないのがいいですね。
ECUチューニングはECUTEKで設定のようです。費用的には70万円でキット購入。なんと保証は36ヶ月付きらしいです。ただこちらも輸入を直接しなければいけまんので、英語による交渉や相談、QAが必要になります。
ちなみに、BBRにはND用に以下のパッケージバリエーションがあります。 ECUTEKのECUROMマップだけ買うならまぁとりあえず買えます。
BBR MX-5 ND StarChip - EcuTek ProECU / ECU Connectbbrgti.com
- スーパー160 (ECUチューニング)
- スーパー175 (ECUチューニング)
- スーパー190
- スーパー200
- スーパー220
番外編
魔改造ですねw
200ps以上のパワーを上げることに対してNDロードスター耐えられるのか?
いいえ、耐えられません。
基本的に10PSの向上に対して、その都度今度ロッド歪みがたかまることが分かってます。 200馬力以上をコンスタンスとにだすと以下のような歪みがはっせいし最悪ブローもあり得る模様。
250-280psを目標としてBBR社では専用のピストン、コンロッドを制作中らしい。BBR Skyactive forged conrods といったキーワードで検索してみてください。
過給器でモアパワーどうですか?
さて、以上ざっくり今ぱっと取り付けられるキットやその特性、価格、印象をお伝えしました。モアパワーが必要なひとはざっくりいえば、2LモデルにしてBBRキットを買うのが一番アレなかんじしますけど、どちらにしろ過給行為はリスクをしょいます。ただその分ハッピーになるという表裏一体なチューニングですのでよく考えて実施する必要性があるように思います。
また、過給器をつけたり、カムシャフトを交換する場合はやはり信頼できる会社に相談し、現車合わせをとことん突き詰めてくれるところにお願いしてください。100万クラスの出費を行うわけですから、納得がいかないチューニング、意図していないチューニング結果になることは顧客や作業をしてくださる会社双方にとって不憫だとおもいますしね。
というわけで、皆様よいロードスターライフを。