ついに装着編です
購入から1ヶ月も放置していたオーリンズDFV BTOモデルの所在ですが、やっとのこと装着できました。この理想的なプロポーションにやっと納得できました。NDロードスターは最高のデザインだと感じます。
オリジナルの車高
これがオリジナルの車高。拳2つは入りますわな。これはこれでベストバランスだと思うんだけどまぁでもやっぱりタイヤハウスはチリツメしたいわけですね。純正シートと同様に納得がいかなかったポイントがこの拳二つもはいってしまう残念な車高でした。欧州車ってどれもこれも車高がベストバランスのまま正規商品としてリリースされるわけだけど、ロードスターはひらひら感を再現するために柔らかいバネ、柔らかいダンパーで絶妙なバランス調整がされている点がなかなか難しいところですが、あえてオーリンズに換装することにシマシタ。
車高調のDIY交換
リアセクションから作業開始
内張をめきめき剥がしてリアセクションから作業を開始。作業開始時点で朝9時だったんですが…
リアセクションの上記写真のパイピングは燃料パイプ。これあぶないよね。なのでガードがあるんだろうなぁ。ここのナットはギリギリ外せるくらいのスキマしかなくてスパナでさくっと外します。締めるときはここは残念ながらトルク管理ができない唯一のポイント。自分の腕と感が頼り。
ジャッキアップしてしっかりと馬で固定します。
リアセクションもフロントセクションも超シンプルでボルト1本で止まってます。NDロドはリアはマルチリンク、フロントはダブルウィッシュボーン。シンプルな構造なのであっさりと交換可能。ジャッキアップしてブレーキローターを下方向に押さえつけながら純正サスを脱着。代わりに新品のオーリンズDFVを装着です。
リジットラックと呼ばれる足はリキマエダ製をつかっていて30cm以上高いところに車輌を固定できるのでめちゃくちゃオススメです。とにかく安定していてスバラしいです。一生使えそう。またNOSの2tジャッキも最高で楽々車体があがっていきます。装着する際は、必ず1G締めを行います。写真は1G締めの状態。適正トルクできっちり締めます。トルクは範囲があるのでここは55Nm。足周りは非常に重要なパーツなのでとくに慎重に正確に行きます。
サスペンションが付いたら最後に車高をきっちりと調整します。ここもノギスでミリ単位の正確な作業をが要求されます。DFVのデフォルト車高は約30mmダウン。ダンパーとバネが落ち着くまでは少し車高が高いけどここはきっちりとデフォルト設定を守ります。
たぶんフロントのほうが高くなってしまうのでおいおい-10mmさせる必要がありそう。スタイリングを考えるとさらに-10mmが妥当でその際は減衰をよく考えないといけなくなりそうですね。
最後にリアセクションのオートレベライザアジャストロッドを交換。これで光軸がそんなにブレないはずです。
レベライザアジャストロッド
装着前
装着後
フロントセクションもピシャっとやりましょう
結構慎重にやりすぎてリアを終えるころにはお昼ご飯になってました。3時間以上かかってた… なんだかんだいって車高調整式のサスペンションを取り付けるのは難しいですね。命を預かるブレーキとおなじく命を預かる足周りなので慎重に慎重に。
フロントは難しいです。こっちはダブルウィッシュボーンなのでアッパーアームがかなりがっつりとしっかりとしてるのでアッパーアームの根本のボルトを外す必要がありました。アッパーアームが外れるようになるとブレーキローターごとフリーになってしまうのでしっかりとローター一式を抑えながらサスを交換する必要があります。一人だとかなり無理があるので絶対に二人でやったほうが楽です。
フロントもきっちりと1G締めを行います。1G締めをしないとブッシュにダメージがあるしきっちりとしたスタビリティや乗り心地が確保されないので絶対に忘れずに1Gをかけます。1Gの目安は馬からそっと離れるくらいにジャッキでローターごと、アームごと持ち上げることです。
フロントのオーリンズサスは9kgfだけあって分厚いバネが印象的。こちらもきっちりと車高を調整してフィックス。
と思ったのですが忘れていたパーツが1つありまして。
noproのショートスタビライザーリンク。30mm以上ダウンするなら必須のパーツ。スタビライザーがノーマルのままではバンザイしていますので適正な高さにできます。ショートスタビ。これ高いんだよなぁ…。取り付けについては結構力業で、スタビリンクは根本が緩やかに曲がるような仕様なのでナットを締める際には、きっちり高さを合わせて締めました。NOSジャッキのおかげでめっちゃ捗ったのは言うまでも無く。
装着するとこんな感じ。これでスタビリティも安心。
結局完成したころには18時になっており、さすがに1日使うなという状況でした。アライメントは車高がおちついてどっしりしてからとることにします。
車高調くらいならだれでも交換できるのでぜひチャレンジしてみてください。
車高調整式サスペンション一式を交換するために必要だった機材
- スーパー ラチェットハンドル(1/2)プッシュ式
- SAN-ACE トルクレンチ SA40TR 1/2
- SAN-ACE トルクレンチ SA30TR 3/8
- KTC 9.5sq.ソケット(六角)17mm
- KTC 9.5sq.ソケット(六角)12mm
- KTC 9.5sq.ディープソケット(六角)10mm
- TRUSCO ゴムハンマー #1
- プロマート 抗菌メジャー・バラ KB15 1.5M
- シンワ 高級ミニノギス 100mm
- シンワ 普及ノギス 200mm
- KTC ホイルナットソケット B38Z-21H
- CUSCO/クスコ ヒッカケスパナ(はさみこみタイプ) 00A 670 SK7
- リキマエダ リジットラック 3t RD-300G
- TONE トネ プロテクター付 インパクト用薄型ホイルナットソケットセット
- コードレスインパクトレンチ 19.2V STRAIGHT/17-1800
- 2t NOS ARCAN アルミジャッキ
- リジットラック 足ゴム
- カースロープ